実践方針
~「ろうきんの理念」が育む。これまでも、これからも~
働く仲間や地域社会との70年を超える歩みは、ろうきんの理念の実践による「人々が喜びをもって共生できる社会の実現」に取り組んできた歴史です。当金庫は、会員・利用者・地域社会に貢献することこそが、社会の一員、そして協同組織の福祉金融機関に期待される役割であり、果たすべき責任であると考えます。このような考え方のもとで、改めて会員とともに進める金庫の事業や社会貢献活動は、SDGsのめざす「持続可能な社会の実現」につながるとの認識に立ち、引き続き、「静岡ろうきんSDGs実践方針」に掲げる各取組みを通じて、つながりと助け合いの輪を社会に拡げていきます。
金融事業
~会員とともに実践する持続可能な社会の実現に向けた取組み~
働く人の豊かなくらしづくりを応援します
- 働く人からお預かりした預金は、働く人の生活や夢の実現に必要な融資に活用するといった相互扶助に基づく事業を通じて、働く人のくらしづくりを支援しています。
- 働く人の生活を支えるために、自治体等と提携した低利な融資(住宅・教育・くらし等)を取扱いしています。
- 働く人の生活を守る取組みとして、ローンの借換えによる家計の見直し運動を進めています。
- LGBT等の多様な性に関する社会的関心の高まりを踏まえ、お客様の幅広いニーズにお応えするため、LGBT・同性パートナーに対応した融資を取扱いしています。
- しずおか子育て優待カード事業に協賛し、低利な「子育て応援ローン」や医療費や介護費など福祉に関わる「福祉ローン」など働く人の生活を支える商品を提供しています。また、不妊治療の関連諸費用をサポートするために妊活サポートローン「あ・ゆ・み」の取扱いをしています。
金融サービスへアクセスしやすい環境を促進・整備します
- 各種相談ニーズに応えるため、平日の通常窓口に加え、夕方や休日に「水曜よりみち相談会」・「土・日のんびり相談会」を開催するほか、「Web相談サービス」、「来店・相談予約システム」や「インターネットローン仮申込み」・「Web完結ローン」等の非対面チャネルを活用しています。なお、2024年2月より「Web完結ローン」で申込みができる商品を拡大し、より利用しやすい環境を整えました。また、一部店舗では「遠隔相談システム」を導入し、お待たせしない窓口づくりに取組んでいます。
- 「ろうきんアプリ」「ろうきんダイレクト(インターネットバンキング)」により、スマートフォンやご自宅のパソコンで残高照会、振込・振替、定期預金等の入出金、投資信託の購入等ができるサービスを提供しています。
- お近くのコンビニや他金融機関のATMでろうきんキャッシュカードご利用の際にかかった入出金手数料を、全額即時キャッシュバックしています。
- 高齢者層にも安心してご来店いただけるよう認知症サポーター養成講座を受講した職員を全店に配置し、お客様の目線に立った対応を実践しています。
- 地域社会の課題解決に取組むNPO等を支援するためNPO事業サポートローンを提案しています。また、日本政策金融公庫との連携により融資対応力の向上に努めています。
金融リテラシーを高める取組みをすすめます
- 会員や地域における消費生活セミナー等や中・高・大学生向けの金融教育講座等を実施しています(ロッキースタッフ活動)。
- 社会問題となっている特殊詐欺等から働く人とその家族を守るために、情報誌やダイレクトメールへ詐欺防止啓発記事を掲載しています。窓口での声かけやATMコーナーでの通話禁止の呼びかけ、高齢者層のATM利用限度額(振込・出金)の一部制限により、特殊詐欺等による被害を未然に防ぐ取組みを実践しています。また、成年年齢引き下げに伴い、消費者トラブル等の被害から若年層を守る取組みを実施しています。
- 投資先の決定にあたっては、ESG(環境・社会・ガバナンス)の取組みを考慮し、独立行政法人国際協力機構(JICA)発行のソーシャルボンドやサステナビリティボンドへ投資しています。
- 「21世紀金融行動原則」※への署名に基づき、持続可能な社会の形成にむけた最善の取組みを推進しています。
- 環境省中央環境審議会の提言に基づき、幅広い金融機関が参加した起草委員会によって策定された行動指針。
自然災害や感染症等の影響を受けた方など、収入減少者等への支援に取組みます
- ろうきん窓口における系統内の義援金受入口座へ振込(送金)する場合の手数料を無料にしています。
- 自然災害等の緊急時に被災により通帳や印鑑を紛失しても窓口で預金を払い戻せる態勢や復旧に利用いただける「災害救援ローン」を迅速に提供できる態勢を整えています。
- 勤労者生活支援特別融資制度により、勤務先の事情、自然災害または感染症等により収入が減少した方や離職を余儀なくされた方の支援に取組んでいます。
- 求職者等の支援として、厚生労働省との提携融資制度(技能者育成資金融資、求職者支援資金融資)を提供しています。
社会貢献活動
金融事業に社会貢献活動をプラスして、SDGs達成への貢献度を高めます
環境への取組み
環境保護に取組む団体の支援や、職員への環境教育、地域の環境保護活動への参加などに積極的に取組みます。
【2023年度の主な取組み事例】
- (公財)静岡県グリーンバンクの緑化活動への支援
- 静岡市シェアサイクル事業「PULCLE(パルクル)」ステーション設置
- 小学生向け環境教育事業「アースキッズ・チャレンジ」への支援
- 環境に配慮した素材で作られたカルトンを店頭窓口で使用
- CO2フリーの「静岡Greenでんき」を使用電力の一部に導入
地域への貢献活動
地域の課題解決に向けて主体的に活動しているNPO等を支援します。また、子育て支援を積極的に行います。
【2023年度の主な取組み事例】
- (一財)静岡ろうきん子ども未来財団へ、生活困窮子育て世帯の支援のために寄附
- 県立特別支援学校全25校への「ロッキーブック」の寄贈
- 県内こども食堂を利用する子どもたちへクリスマスプレゼント贈呈
- Jリーグ 清水エスパルス・ジュビロ磐田のホームゲームで「福祉シート」へ障がいのある方を招待
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県内の小中学生に向け、プロバスケットボールB2リーグ「ベルテックス静岡」、プロ卓球チーム「静岡ジェード」の選手による各種スポーツクリニック※を実施
- 競技の普及・振興や技術向上を目指し楽しさを伝える活動
働く人のくらしを守る取組み
自然災害時に地域と連携して被災された方々の支援を実践できる環境を整えます。
【2023年度の主な取組み事例】
- 県内4店舗(富士、清水、磐田、静岡中央)での飲料水を貯水できるリザーバータンクの常設
- 静岡県などと災害時に店舗駐車場を災害ボランティアに貸与する覚書を締結
- 店舗に太陽光パネルや自家発電機を設置
働く人のくらしを支える取組み
各種セミナー等を通じて働く人へ有益な情報提供をするとともに、さまざまな特色ある取組みを行います。
【2023年度の主な取組み事例】
- 働く人とその家族が多重債務や消費者トラブルに陥ることを防止するためのセミナー等の開催、啓発活動の積極展開
- 各種学校法人、公立学校等へ消費者教育に関する講師派遣
- 「マネートラブルにかつ!」などの学習ツールを広範に提供することにより金融知識等の習得を支援
お客さま満足向上の取組み
〈ろうきん〉の利用を通じて、社会貢献活動に参加できる仕組みを提供することにより、〈ろうきん〉を利用する価値を高めます。
【2023年度の主な取組み事例】
- 地域で活動しているNPO団体等へお客様のろうきん利用に応じた寄付を実施
- お客様が直接NPO等の支援に参加できる仕組みとして、ろうきんポイントサービス「Rポ(アルポ)」を活用した寄付の機会を提供
福祉事業団体と連携した社会貢献活動
〈静岡ろうきん〉の会員からの拠出によって積み立てた「地域役立資金」「地震災害対策資金」「NPO助成資金」は(一社)静岡県労働者福祉協議会と(公財)静岡県労働者福祉基金協会の管理・活動を通じて、社会に有効活用されています。
地域役立資金
- 県内9大学26名の大学生へのロッキー奨学金授与
- 県労福協教育ローン利子補給制度の提供
- 暮らしなんでも相談
- ロッキーカレッジ公開講座の実施
地震災害対策資金
- 災害ボランティアネットワーク委員会への支援
- 県内外の災害ボランティアとの連携強化支援
NPO助成資金
- 「幸せを支えあう社会」実現プロジェクトの実施
2024年4月1日現在